山浦の米作り ~ 田ほめの会
立春から数えて210日にあたる9月1日頃は、昔から稲の豊穣を祈る行事が行われてきました。地域でその内容は様々ですが、山浦地区でも「風止めの願成就(がんじょうじゅ)」として、風の神を祀った綾部神社と四阿屋(あずまや)神社に一年交代で参拝されてきました。そこで、早朝お汐井(しおい)を汲み、山浦八幡宮の氏神に供え、それを田畑や家の周囲に振るのが習わしです。この時期は台風も多く、田畑や家庭に大きな被害が出ないよう安全祈願を行うと同時に、「よか田ができた」とほめ、近隣で飲み物を持ち寄って稲の豊穣を祈願して祝ってきたことから「田ほめ」とも呼ばれているようです。
☆綾部神社脇の小川に水汲み場が設けてあります。
☆8/31早朝、日頃米作りでお世話になっている高橋さんの案内で、お汐井取り。
今年は綾部神社の順番だそうです。水を汲んだあと、神社を参拝しました。
☆汲んできたお汐井は、地元の山浦八幡宮へお供え。
☆この日は快晴、絶好の「田ほめ」日よりです。
お汐井も瓶に詰め、準備も整いました。
☆お汐井を田んぼに撒く儀式。豊作を祈願しました。
その後、皆さまには田を眺めながら、お食事をして頂きました。
☆腕を振るってご用意させて頂いた、お祝い膳。ご出席頂いた皆さまからは大好評頂きました。
横尾会長、高橋さんからは沢山のお話しや思いを聞くことができ、改めて、地域の風習を大切にしていきたいと強く思いました。
山浦の田んぼも順調に育って、高橋さんから、今のところ100点!!「おほめの言葉」を頂くことができました。
10月中旬頃の収穫に向けて、もうひと踏ん張り。大切に見守っていきたいと思います。